リハビリ1
いちど頭で想像したことは
その通りにならないのはなぜだろう
転んでしまうでこぼこ道しか用意されていなくても
歩かなくてはいけないのはなぜだろう
それでも欲しいものばかり
手を伸ばし前につんのめる人が
また顎に傷を増やした
手を伸ばし同時に足を伸ばした人は
バランスを保ったままそこに佇み
しばらくすると優しく手を引き先に連れ出す者が現れる
どちらにも等しく欲しいものがある
どうしても欲しいものがあるというのに
捉えられるのはただ
輪郭という境界
あること いること そんなユートピア(≒ディストピア)
世界がもっとシンプルだったら
真っ先に淘汰されるような私だ